防犯ガラスの性能基準

防犯ガラスをお選びの際、セキュオの各グレードの判断にお役立て下さい。
また防犯の名称を冠していないガラスは板硝子協会基準で定めた防犯性能を有していませんのでご注意下さい。

「打ち破り」手口に関連付けられる防犯性能
P1A P2A P3A P4A P5A
「こじ破り」手口に関連付けられる防犯性能 P1K          
P2K   セキュオ30      
P3K       セキュオ60
セキュオPY
セキュオ90
セキュオSP

(ご注意)
●この仕様は実験値として示されたものを一覧表にしたものであり、各ガラスの性能を保証するものではありません。
●使用例で示した防犯ガラスは、実験の性質上から考えられる再現性や実際の犯行との相違などといった点から絶対的なものではなく、 相対的な位置付けである事をご了承下さい。
※セキュオSP、セキュオPYは日本板硝子の試験に基づきます。

ガラスの防犯性能に関する板硝子協会基準より抜粋

  1. 本基準の目的
    本基準は、ガラスの防犯性能のあり方を明示し、一般生活者の防犯意識を高め、犯罪の防止に貢献することにある。
  2. 本基準が対象としている侵入手口
    本基準は、現在公開されているガラス破りの侵入手口のなかで、最も割合の多い2 つの手口(打ち破り、こじ破り)を対象としている。 侵入手口の変化に応じて本基準は改訂されるものである。
  3. 「防犯ガラスの定義」
    本基準において、4. 5.に示す性能ランクの、P2A 以上かつP2K 以上の基準を満たすものを、 2 の対象手口に対して防犯性能が期待できるガラス、すなわち「防犯ガラス」と呼称する。
  4. 防犯性能を示す性能基準(「打ち破り」手口に関連付けられる防犯性能)
    本試験方法は、欧州規格EN 356 及び現在検討中のISO 原案の一部に準じている。 特に、破壊音をあまり気にせずにガラスを破壊し、住民や警備員などが駆けつける前に数分で目的を達成しようとする、 いわゆる「打ち破り」手口に関連付けられる。

1 )試験方法概略 鋼球落下試験(詳細はEN 356 の該当箇所に規定に従う)

@ 使用鋼球 直径100 o、重さ 約4.11 s
A 落下方法 中心付近の一辺130 oの正三角形の各頂点に順に鋼球を落下させる。
B 供試体の大きさ 900X1100 o
C 落下高さと落下回数

分類 鋼球落下高さ(mm) 加 撃 回 数
P1A 1500 正三角形各頂点に1 回ずつ計3 回
P2A 3000 正三角形各頂点に1 回ずつ計3 回
P3A 6000 正三角形各頂点に1 回ずつ計3 回
P4A 9000 正三角形各頂点に1 回ずつ計3 回
P5A 9000 (正三角形各頂点に1 回ずつ計3 回)X3 回
D 上記高さ・回数で実施し、三供試体全てにおいて鋼球がつき抜けなかったとき、その分類に合格したとみなされる。

2 )「打ち破り」を対象にした防犯性能が認められるガラスの仕様基準

板ガラスメ−カ−各社の実験結果、及び中間膜メ−カ−にヒアリングした結果から、4 の性能基準に対して推奨されるガラス仕様を以下にまとめる。 なお、これらは仕様の一例であって、固定されたものではない。また実験値として示したもので各ガラス仕様の性能を保証するものではない。
個々のガラスのランク付けは試験結果(性能基準)によって行われる。

分類    
P1A 合わせガラス
FL3+30 ミル+FL3
FL3+30 ミル+PW
 
P2A 合わせガラス
FL5+30 ミル+FL5
P3A 合わせガラス
FL3+60 ミル+FL3
FL3+60 ミル+PW
 
P4A 合わせガラス
FL5+60 ミル+FL5
合わせガラス
FL3+90 ミル+FL3
FL3+90 ミル+PW
P5A 合わせガラス
FL5+90 ミル+FL5

1ミル=1/1000 インチ(0.025mm ) 30 ミル=約0.76mm

5 .防犯性能が認められるガラスの仕様基準(「こじ破り」手口に関連付けられる防犯性能)
「こじ破り」は、ドライバーなどで音を出さないようにガラスを破壊し、まわりに気づかれないよう密かに侵入しようとする侵入手口であり、 日本独特の侵入方法である。

1 )「こじ破り」を対象にした防犯性能が認められるガラスの仕様基準

本基準は、平成13 年11 月に実施された財団法人 都市防犯研究センターによる実験結果に基づいている。
以下に仕様基準の一例をまとめるが、これらは実験値として示したもので各ガラス仕様の性能を保証するものではない。

分類 単板ガラス 複層ガラス
P1K 合わせガラス

(FL3 +中間膜15ミル[ 0.38mm] +FL3 )

耐熱強化ガラス 6.5mm
普通のフロートガラスによる
複層ガラス

(FL3 +空気層+FL3)

アタッチメント付き複層ガラス

(FL3+空気層+FL3 )

P2K 合わせガラス
(FL3 +中間膜30ミル[ 0.76mm] +FL3 )
 
P3K 合わせガラス

(FL3 +中間膜60ミル[ 1.52mm] +FL3 )

合わせ複層ガラス

(FL3 +空気層+(FL3 +中間膜30ミル+FL3))

加撃面FL3耐熱強化複層ガラス

(FL3 +空気層+耐熱強化ガラス6.5mm )

加撃面FL3強化複層ガラス

(FL3 +空気層+強化4mm )

加撃面FL3

@ P3K に属するものは、ドライバーを使ったこじ破りに対し防犯性能が期待できるもの。
A P2K に属するものは、補助錠との併用により、ドライバーを使ったこじ破りに対し防犯性能が期待できるもの。
B P1K に属するものは、ドライバーを使ったこじ破りに対し防犯性能が期待できるレベルには届かないが、単板ガラスのフロートガラス、網入りガラス、強化ガラスとの比較においては優位性が認められたもの。
C 単板ガラスのフロートガラス、網入りガラス、強化ガラスについては、「こじ破り」に対する防犯性能は期待できない。
参考)試験方法概略 侵入再現試験
※ 詳細については 財団法人都市防犯研究センター資料参照
@ 試験体 W4.5 尺XH6 尺の引き違いサッシにガラスをはめ込んだもの
A 使用道具 ドライバー
B 実験方法 ドライバーによるこじ破りを実施し、クレセントを外して外障子を開けるまでの時間(所要時間)を計測する。

<本基準を適用するにあたっての注意事項>
ここで規定した「防犯ガラス(防犯性能が期待できるガラス)」は、実験の性質上から考えられる再現性や、実際の犯行との相違などといった点から、絶対的なものではなく、むしろ相対的な位置付けを示すものとして捉えるべきである。
また、これらのガラスは何れも、「破れない」ガラスではなく「破りにくい」ガラスであることも認識しておくべきである。 したがって、開口部の防犯設計にあたっては、ガラス単体だけでなく、補助錠との併用や頑丈な窓構造への転換、セキュリティシステムを導入する、などといった総合的な検討を行うことが必要である。

以上



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