窓の防音対策と部屋の吸音及び遮音

人の聞くことできる音域の基礎知識

人間が音の違い聞き分けたり聴覚することができるのは、音波という空気の振動で伝わってくる(音の三要素)と言われる、 (強弱)や(音色)そして(音階)の感覚的な要素が組み合わされた状態を判断しているからです。
また音の三要素を、それぞれ『音圧(dB=デシベル)』、『音波の波形』、『周波数(Hz=ヘルツ)』と数値モデルで表現します。 人間が普通の耳に聞こえる音の範囲を可聴域と言い、周波数で言えばだいたい20Hz〜20,000Hz程度といわれます。 また騒音の判定に(騒音の環境基準)設けられていまして、(音圧)による一般的な可聴域の騒音を示しています。 そして、音の大きさだけでは騒音判定に 不十分な事から(周波数)も加味されるようになってきています。

但し、騒音の判定は人の感じ方に依って異なりますので注意が必要ですが、今でも音圧(dB=デシベル)判定が大半を占めています。
因みに人間の音の感じ方は10dbの差が聞こえる音にして約2倍または半減して感じます。このことは非常に大事なことで、 音の強さが10db落ちただけでずいぶん静かになったと感じるわけです。

そういえば、古い記憶があります。ずいぶん以前に西名阪自動車道の香芝IC界隈で低周波騒音の公害訴訟が地域住民から起こされ、 全国的にクローズアップされたことがありました。
こういう事例から、必ずしも騒音は音の大きさだけではなく低周波による振動やアレルギーまで意識しなければならなくなった時代だと考えています。

もっと詳しく知るには日本騒音制御工学会 騒音とは:http://www.ince-j.or.jp/doc/problem.htm

防音対策での吸音と遮音に関して。

住宅での防音では、遮音・吸音と場合によっては防振や吸振が必要になります。
遮音につきましては質量の重い材料が良く遮音しますので、より質の高い防音には無垢の鉛シートを使ったりしますが、施工性の問題等から、 複合材料で組成製造された遮音シート等が一般的に良く使用されています。

遮音シートでは日本板硝子社が早くから製造出荷していまして、ずいぶん以前に材料を取り寄せましたが、やはり抱えて持つほど重かったです。
材料的には質量のあるものがよいのですが、良質の材料を使用しても接合面で間隙があったりすると音がすり抜けて侵入してきます。
また壁面等の室内は下地で遮音材を使用できますが、窓やドアなどの開口部はガラスを使用する限り、遮音材が使えませんので、 遮音性の高いガラスが必要になってくるわけです。
ですから窓やドアの開口部に関して言えば、窓を通して音が伝わるには建具やドアの隙間から音が漏れることと、 ドアの面材やガラスが外から音圧を受けて振動しさらに室内側の空気を振動させて伝わることの二通りの原因があります。
先ず、開口部の音漏れについて遮音性を求めるためには隙間をなくすこと大事ですが、それは気密性を高めることにつながります。

気密性が高いと言うことは隙間風をなくすという以外に防音という意味では絶対的な要素です。
またガラスや面材が音圧を受けて、振動しにくくするためにはガラス厚を厚くしたり面材を重いものに替えて、面積質量を重くすることで振動が軽減されます。
以上二つの要因を知れば、気密性の良い窓枠やドア枠と面積質量のある厚いガラスを採用することで基本的な防音対策となります。

既にある窓が気密性向上に難があり取替えもままならない場合は、内窓を取り付けて窓を二重にすることが効果的で、これは窓を二重にすることが気密性をさらに向上させ、またガラス等が二重になることでより振動しにくくなるからで、それには窓と窓の間隔を150mmにするのが最も良いということらしいです。
それでも低音域では外窓内窓ともに同じ厚さのガラスでは共振が発生することがあり、低音域の音が通過する可能性がありますので、外窓と内窓のガラスの厚さを変えるとより効果的です。 これは二重サッシに限らずペアガラスの構成でも異厚構成が効果あります。

吸音につきましては主に音の反射を和らげ、室内の調音効果を求める要素がより高いように思います。
窓に関しては吸音の概念や材料は聞いたことがありませんが、室内に於いて反響音や残響音を吸収減衰させるための目的で施工されることが多いようです。
また吸音材料では穴あきの建材が多く、その効果もいろいろ確認されていまして、驚いたことに音が穴を通過するときに音エネルギーが熱エネルギーに変化して音が消えるそうです。
材料的には多孔質のものが効果あるようで、グラスウールの様なものからスポンジ様のまで幅広くあり、空調の排気ダクトの消音器などに利用されています。
そういえば確か、防音ガラスのソノグラスも音を熱に変えていると聞きましたが、あのガラスは遮音と消音を両立させていたのですね。

防振は重低音の振動を吸収するためにどちらかというと音の発生源に設置する方が効果的だと思っています。
また可聴域を超えている場合、耳に聞こえないため厄介な存在ですし、音源が野外の設置物や機械によるものが多く存在し低周波音公害の一因でもあるようです。
身近なところでは共同住宅のピアノなんかが防振マットの上に乗せてあるのが対策の一例で、この場合は低音振動を階下の住宅に伝わらないようにとのことからです。

以上たいへん大雑把ですが防音について簡単に記しました。



トップページ

前ページに戻る

〒583−0991
大阪府南河内郡太子町春日1463−13
Tel撃O721−98−3011

メールでのお問い合わせはこちらから。

since 1999.03.12